防火地域で建てることのデメリット@サッシの価格編

我が家は防火地域に家を建築中。
今回の記事は、防火地域の土地を購入したが故に直面したデメリットのお話

※防火地域の記事はこちら

我が家が土地探しをする際に真っ先に調べたのは、検討地のハザードマップ。
やはり近年の自然災害を目の当たりにすると、購入先の土地が何らかの被害予測地域に該当しないかが真っ先に気になった。

※ハザードマップの記事はこちら

なので「防火地域」というキーワードは全く頭に無かったというのが事実。
というか調べもしなかった。そう勉強不足というやつだ。

そして購入を決めた土地がなんとその「防火地域」だった。
よくよく調べてみると、駅周辺などの建物の密集地などに指定されていることが多いらしく、都心などはそのようなエリアが多いようだが、我が家が購入した土地はそんな場所ではない。

でも「防火地域」だった。恐らく幹線道路などの関係なのだと思う。

では、防火地域のデメリットとは何か?と個人的に聞かれた場合に真っ先に答えるのが、ありとあらゆる物のお値段が全然優しくないということ。

防火地域で建てる建物は、建物に求められる耐火性能の要求レベルが大変に厳しいため、ありとあらゆる部材が耐火仕様になる。

ではどんだけお値段が優しくないのかについて、今回はサッシのカタログ上の定価で比較してみようと思う。

我が家が採用したサッシは住友林業の耐火の標準仕様。
メーカーはLIXILで、サーモスⅡ-H防火のアルゴンガス入り。
本当はサッシのグレードアップを試みた時期もあったのだが、価格故に諦めたという経緯がある。

では標準仕様の価格を、カタログから一部ピックアップして比較してみようと思う。
サンプルとして基本寸法1,690×2,030で比較してみた。

我が家の標準サッシ「LIXILサーモスⅡ-H防火のアルゴンガス」入りの場合

網入り透明の製品で価格が396,100円
でこれを同じ防火仕様でサッシのグレードを上げるとどうなるか。

「LIXILサーモスX防火戸」の場合

なんと価格は10万円以上アップの523,700円…た、高い。

そう防火地域のサッシは本当に高い。
断熱性を上げようにも、家全体の窓をグレードアップしようとすると大変な金額になる。

ちなみに我が家もサーモスXの防火仕様で見積をとったところ、一箇所辺り4~6万円前後のコストアップだった。
これを家全体に適用すると、恐らく一般的な家で60~100万円前後のコストアップにつながる。

我が家は部分的にサーモスXを採用することも検討したが、見た目が変わるのでどちらかに振り切る必要があり、結果として標準品のサーモスⅡ-H防火で行くことになった。

では、最後の比較対象として、LIXILの中でも断熱性能の高い樹脂窓「エルスターX」の価格も比較対象にしてみようと思う。もちろんこのサッシは防火地域では採用できない。

「LIXILエルスターX」の場合

なんと、我が家の標準品の価格から更にお安くなりアルゴンガス入りで189,100円!
クリプトンガス入りで242,200円!!
我が家の標準品と比較すると、アルゴンガス入りで差額-約20万円、クリプトンガス入りで-約15万円もお安くなる。
しかも断熱性能も熱貫流率0.79W(㎡・K)だ!!!

仮に防火地域でない場合、今の予算感で断熱性能の高いサッシに全て交換できて、さらにお釣りが来る。
そう考えると本当に防火地域は高い。高すぎる。
でも欲しかった土地が防火地域だったのでどうしようもないことでもありますが・・・

ということで今回は防火地域を購入した我が家が直面したデメリット@サッシの価格編でした。

現場からは以上です。

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