JES-326の船外機のセッティングついて

久々の更新・・・ちょうど同じJES-326に乗られているtakaさんという方からご質問を頂いたので、船外機のセッティングについて個人的な見解を書いてみようかと思います。
※結構長文なので、お時間のない方は華麗にスルーしてください(笑)

僕の保有している、いや愛している(笑)ボートであるジョイクラフトのJES-326は、予備検査の範囲内で搭載できる船外機が9.9ps/55キロとなっています。
一方で僕の搭載しているエンジンは、マーキュリーの15馬力です。
なんで予備検査の範囲から外れたエンジンを搭載できているかというと、臨時検査を受けているからにほかなりません。
この臨時検査ですが、予備検査の範囲から少し超えた程度であれば持ち込み検査で終わるのですが、僕の場合、5.1馬力もオーバーしたエンジンを搭載したため航行検査が必要でした。
また検査官の方も、当たり前ですがウエーダーを着て浜などの出航場所で検査に立ち会ってくれる訳ではないので、マリーナの手配も必要となります。
このマリーナも臨時検査を受けてくれるところを探すのに難儀しました。
どうも話を色々と伺うと、ゴムボートをクレーンなどで吊って下ろすのは難しいとの回答でした。
なので色々なところに当たり、最後は断られたものの泣き落とし(笑)でなんとかお願いすることが出来ました。
こうして晴れて15馬力エンジンを搭載できることとなりました。

実はこのエンジンに行き着く前にJESにはヤマハのF8FMHという4ストのエンジンを搭載していました。
このエンジンはとてもいいエンジンなのですが、二人乗りだと中々滑走しない&一人乗りでも滑走させるには工夫が必要というJES-326にとってはセッティングが難しいエンジンでした。
そこで思い切ってスタンヘビーの解消と、エンジンの出力アップということでマーキュリーにしたという訳です。

前置きが長くなりましたが、これが色々とボートセッティングに対する考え方の原点となり、船外機をマーキュリーにしてから、プロペラのピッチを深く考えるようになりました。
ここからがセッティングに対する考え方ですが、昔はトップスピード重視→現在は立ち上がり重視となっています。
スピードに関しては、それぞれ考え方があるのであくまでも個人的な見解なのですが、トップスピードを重視していると、海況が少し悪い状態または海況が急変して荒れた場合などにボートコントロールがし辛いという経験を過去にしています。
一方で立ち上がり重視だと、多少荒れても低速~中速のトルクが違うため、
とても扱いやすく、帰還も楽ちんです。
また自分の釣りのスタイルの場合、小移動が多いため立ち上がりが早いほうが何かと便利というのもあります。

プロペラのセッティングは、海域の状況(予報を見てセッティング)や乗船人数、荷物の量などを鑑みてプロペラの枚数、ピッチを変えるようにしています。
保有しているプロペラは、4枚ペラが7,9ピッチで3枚ペラが8,10ピッチで、これを使い分けています。
4枚ペラの場合は、回転負荷が3枚ペラよりも高いため1ピッチ下げる。
3枚ペラの場合は、回転負荷が4枚ペラより低いため1ピッチ上げる。
一人乗りで海況が一日を通して絶対に大丈夫という時は3枚ペラの10ピッチ。
一人乗りで海況が少し不安と言う場合は4枚ペラの9ピッチ。
といった具合で使い分けます。
さらに荷物や乗船者の配置もミニボートのセッティングでは重要な項目です。
そんなこんなで、今までの経験値をフルに活用して、今のセッティングで落ち着いているという次第です。

ボート釣りは、皆さん色々なカラーがあり利用シーンやスタイルも異なりますので、これが全てではありませんし、逆に自分にあったセッティングを編み出す必要があります。
上記は僕の個人的な考え方に基づいたセッティングなので、ぜひボート釣りを始めた方は自分にあったセッティングを模索してみてください。
これも試行錯誤が結構大変なんですが、ボート釣りの魅力でもあると思います。

以上ご参考までに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました