家を建てるときに一番考慮する必要があるのが予算であり、計画中もついて回るのが予算。
予算を無尽蔵にかけられるなら全く問題にはならないが、我が家は残念ながら上限予算がしっかりと設定されているので、その中でやりくりする必要がある。
今回はそんな過程でコストを削減するために実施した「総二階建てが一部二階建てになり最終的に総二階建てになった」お話。
我が家(というか厳密には私)は趣味が多く、家を建てる上で必ず詰め込みたかったのが以下。
・釣り道具のを出し入れしやすい部屋の確保
・外にお湯の出るシャワー水栓
・LDKから見える水槽と水槽のバックヤード
そしてその他に夫婦の要望として、一番家族が居る時間の長いLDKを広くするということ、ファミリークローゼット、妻の家事スペースだった。
でも前述の通り我が家には建物にかけられる上限予算が設定されている。
絶対にこれを変えることはできない。
そんなこんなで我が家の要望通りに出てきた初回の間取りの提案が以下の通り。
上記と合わせて出てきた見積額も、思った通りの予算オーバーだった。
当然のことながらやりたいことを全て出しきっての結果なので、当たり前の話ではある。
ということで予算の都合上、計画の一部を削る必要があり設計の過程であーでもない、こーでもないが繰り返されることに。
その過程で大中小色々と削ったものがあるが、一番大きかったのが「建坪」。
そう我が家の残念ポイントの一つとして、建物の大きさを当初計画よりも小さくするという選択肢を取る必要がでてきた。
また更に前回記事にした風呂場の位置を2階から1階に変更したことで、広いLDKという要望も見直す必要が出てきてしまった。
そして色々と計画を見直し予算の調整が繰り返された結果、今回の記事のテーマとなる
総二階建て→建坪削減により一部二階建て→総二階建て
という具合に我が家の計画は着地することになった。
まず当初計画の総二階建てについては、初回要望を聞いてもらって設計いただいた間取りが以下の通り。
もちろん予算があったとしてもこの間取りのまま建築するわけではないが、LDKの広さは要望通りだ。
が、繰り返しとなるがこの計画は我が家の上限予算を超えている。
そのため夫婦で話し合い、趣味など実現したかった要望を全て叶える方向で調整しようということになり、コストを削減する一環として一番効果の高い「建坪」にメスを入れようという話になった。
そのため当初計画の総二階建てから一部二階建てに変更することに。
その設計ががこちら
まずやったことが
・1階自体の面積を削減する
・2階の各部屋の一部を削る
ということで、一部二階建てとなり建物自体の大きさも当初計画から随分と小さくなった。
また、妻の家事動線を考慮し、キッチン→LDK→家事コーナー→水回りの回遊動線を確保してもらったこと、ならびに風呂場を2階から1階に変更したことによってLDKの広さが犠牲になった。
そのため、当初計画ではキッチン横に置けたはずのテーブルがキッチン前になることに。
さらに2階の各部屋ともに1畳程度削るという計画になった。
部屋については、夫婦ともに寝るだけが目的の部屋という意見が一致しているので広さは問題にならない。
でもここでちょっと待てよ立ち止まることに。
それは建坪を減らしてして予算を削減して見たものの、実質1階と2階の面積は若干しか変わらないということ。
コレ自体に削減の意味はあるのか?自問自答することに。
予算を削減するのは良いが、後で一部二階建てを総二階建てに変更することはできない。
やっぱりあーしておけば良かった的な”たられば”は勘弁だ。
そこで凄腕設計士のMさんに相談し、1階部分と面積を合わせる形で総二階建てに変更した場合の見積を取ることに。
結果は数十万円のコストアップで済んだため、我が家の最終形は総二階建てということになった。
最終的な計画を考慮すると、我が家の場合唯一要望を叶えられなかったのがLDKの広さだけ。
LDKは欲を言えば24畳程度は欲しかったが、趣味のものはすべて叶えることができたし、妻の要望も全て詰め込むことができた。
しかも以下の記事の通り、収納力抜群に設計して頂いたので本当に満足している。
ということで我が家は趣味関連の要望を全て叶えるということを優先した結果、総二階建てが一部二階建てになり最終的に総二階建てになりました。
あとは建物が完成して住んで実感して計画の答え合わせをするのみ。
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